たかぶろーど

フィリピンのダバオからお届け

まだ間に合う!20時間で英語に対する苦手意識をなくす方法 1

[caption id="attachment_43" align="alignnone" width="640"] geralt / Pixabay[/caption]

先日の記事に引き続き、英語が話せるようになる方法について書いていきたいのですが、まずその前に、一つシェアしておきたいことがあります。

何か新しいことを始めるにあたって、意識しておくべき考え方があります。 Josh Kaufman という方のTED(面白いor優れているアイデアをpresentationを通して広めている団体、またはそのイベントのこと)のプレゼンテーションです。

何か新しいことを学び始め、ある一定のレベルに達するまでにどれくらいの時間がかかるでしょうか。「1万時間の練習が必要」「石の上にも3年」などとはよく言われることだと思います。しかし、実際にそんなに時間をかけることは不可能に近いことですよね。しかし彼の理論ではたった20時間あれば、新しいスキルを身につけることができるというのです。

The first 20 hours -- how to learn anything

新しい物事を学んだりスキルを習得することが好きだった彼ですが、子供が生まれてからは子育てに忙しく、生活が大きく変わってしまいました。

               I am never going to have free time EVER AGAIN.

"もう自由な時間なんて二度と持てない!"と思ったそうです。 これは子育て以外でも同じことが言えると思います。 毎日仕事などで忙しいときは、「もうこの仕事についている限り、まとまった自由な時間なんてない!」と思いますよね。

でも、それでも大丈夫です。20時間さえあればできる!と彼は言います。 大事なポイントを僕なりにまとめ加筆すると次のようになります。

  1. 自分の目標としているレベルを明確にすること
  2. 学ぶことをいくつかの要素に分解して、優先度の高いものから取り組む
  3. 自分で適宜修正できることを学ぶ
  4. 学ぶことの妨げになるものをなくす
  5. 20時間は打ち込んでみる

順番に説明していきます。

 

20時間で英語に対する苦手意識をなくす方法 1

1. 自分の目標としているレベルを明確にすること

自分が身につけたいものはどの程度のものなのか、ということです。 何も知らない状態を0として、その道の神と呼ばれる人のスキルを100としましょう。そうした場合に僕らが身につけたいことの多くは、90や100ではなく、40-60ぐらいであると思います。

例えば、英語を話せるようになりたい、としましょう。その"話せるように"というのがどのレベルを目標としてるのかということを考えます。おそらく、"海外旅行の祭に現地の人に道を尋ねられるレベル”を目指されているかたも多いのではないでしょうか。このレベルでしたら、20時間で身につけられるような気もします。

"海外からきた技術者と専門的な話ができるレベル"、"国際的な舞台で外国人とディスカッションができるレベル"というのは、すでに一定のスキルがないと少し高望みな気がします。

ただもし、現状のレベルが0であるのに、90-100を目指しているという場合でも安心してください。最初に20時間で0から20へ。次の20時間で20から40へ。そして最終的に90へ、といった形でステップアップをしていけばよいのです。

そういった高いレベルに達するには、一般的に言われている"一万時間の法則"があてはまるのかもしれません。(何かを非常に高いレベルで身につけプロフェッショナルになるには、10,000時間の練習が必要であるという法則)

ただ10,000時間はとても長いです。長い。長すぎる。会社で毎日遅くまで働く社会人には到底とることができる時間ではありません。それを躊躇して行動を起こさないよりは、0から20にでも少しずつレベルアップしていくことが大切です。

2. 学ぶことをいくつかの要素に分解して、優先度の高いものから取り組む

学ぶことが決まったあとは、それを要素に分けていきます。そしてもっとも優先度の高いもの(目標達成に近づくもの)に取り組みます。

"海外旅行の祭に現地の人に道を尋ねられるレベル”の英語を話せるようになる、で例えると

・道の聞き方のフレーズを覚える ・目的地を英語で何て言うのか学ぶ ( ex. 病院 トイレ ◯◯料理の店 etc) ・答えてもらったときに聞き取れるために、距離や方角の単語について学ぶ

などだと思います。ただここの要素は、今現在の自分の英語レベルによって分け方が変わってくると思います。聞き方は頭に入っているけど、いざとなったら口から英語が出てこないという人だったら、「いつでもフレーズが言えるように練習する」や「実際に日本で使ってみる」などという分け方にもなるかと思います。

その中でも優先順位の高いもの、目標に直結するものを優先的に学んでいきましょう。

3. 自分で適宜修正できることを学ぶ

やはり学びにはフィードバックが必要です。自分でその方法が正しいのか間違っているのが、適宜確認できるようなことを学びましょう。「外国人に伝わる英語を話せるようになりたい」のであれば、外国人の人に直接聞いてもらったり、そういった教材を通して学ばないといけません。そしておそらく、自分で適宜修正できないことであれば、まだそれを学ぶレベルに達していないということなのだと思います。1でも書きましたが、少しずつレベルアップをはかりましょう。

 

4. 学ぶことの妨げになるものをなくす

集中して取り組むためには、パソコンやスマホやテレビなどの誘惑に負けないようにしましょう。あらかじめ、触れられない場所にそれをしまうか、そもそも自分が場所を変えるか等の方法で集中できる環境をつくりましょう。そしてこの時間はこれに取り組む!と決めたら終わるまで他のことはしない。タイマーなどで時間をカウントするのも良い方法でしょう。

5. 20時間は打ち込んでみる

何を学ぶにしても、途中で諦めてしまうことが多々有ります。学び始めてみたものの、全然英語が話せなくて落ち込む。そうすると、こんなこと続けても喋れるようにはならない!といらだって、学ぶ気力が落ちていく。しかしながら、20時間はやってみる!と決めることで、その落ち込みやいらだちを何とか乗り越えましょう。そうすれば、確実に何か身につくものがあります。1日2時間なら10日。1時間でも20日。4時間だったら5日で終わります。

20時間やってみて、目標のレベルに達しなかったとしましょう。でも、それでもいいじゃないですか0からスタートして10くらいにはなったと思います。また次の20時間で10から30になれば、大きな進歩です。数回このプロセスを繰り返してみても、本当にそれでも0のままであることなんて、存在しないと思います。

10,000時間(そうでなくてもまとまった時間)がなければという観念から、やりたいことを断念していては、いつまでたっても0のままです。GWを気に、やりたかったことをやってみてはどうでしょうか。