フィリピンで海外ボランティアをするV系バンド-宇宙戦隊NOIZ
「宇宙戦隊」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?
最近はYoutuber?としても活動されているゴー☆ジャスは宇宙海賊です。
宇宙戦隊◯◯レンジャー、宇宙戦艦ヤマトもありますが今日皆さんにシェアしたいのは、
宇宙戦隊NOIZというヴィジュアル系バンドです。
つい先日まで彼らのことを全く知らなかったのですが、一緒に東京観光をしたフィリピン人の友達が教えてくれました。フィリピンでは人気のV系バンドだそうです。
話を聞いてみると、フィリピンでボランティア活動をしているバンドとのことです。
宇宙海賊 宇宙戦隊という響きだけで十分に怪しいです。さらに音楽グループなのに名前がNOIZ (noiseノイズ、雑音) です。もう怪しすぎます。
しかしながら、この宇宙戦隊NOIZ、なかなかに興味深いグループでした。
プロフィールが宇宙級
友達が宇宙戦隊NOIZのことを教えてくれたのは、ちょうど観光途中で休憩をしているときだったので、とりあえずプロフィールだけでも見ようと思い公式ホームページに行きました。
プロフィールの写真がまず宇宙級。全身黒の衣装なのですが、ちょっとだけ宇宙服を思い出させるような格好でした( 気のせいかも )。ぱっと見の印象は、ONE DIRECTION の Drag Me Down のPVみたいなのかなーと( たぶん的外れなことを言っています。 )
とりあえずこのバンドのことをもっと知るために、メンバー紹介のページを見てみることにしました。するとなんと、Vocal兼リーダーの名前がANGEL-TAKAではないですか!私と同じTAKAです。もうそれだけで親近感がわきます。でも肩書きにはangel voiceとか書いてあります。
そんなangel voiceのANGEL-TAKAの自己紹介がこちら
太陽系第3惑星に生を受ける。幼少の頃から自分はコンタクティであることを認識。若くして命を落とすがシヴァの意志と共にナノマシンと融合。 半有機物質として再び生を授かる。天使の声のアンプフィルターとして異星人と共に地球に降り立つ
第3惑星というのは、太陽から近い順に水星 金星 地球 と3番目が地球だからでしょうか。
コンタクティってなんでしょうか。宇宙と交信できる人のことですかね。
それにこの方、一度命を落とされているそうです。
ヒンドゥー教の神様であるシヴァの意思と今日の科学の結晶ナノマシンと融合して半有機物質として蘇ったという、すさまじい人生を送っています。
宇宙級のプロフィールになっています。
ANGEL-TAKAの他にも4人のメンバーがいます。騎士やアンドロイドや特殊部隊の一員、さらには四次元拳法が使える魔物もいます。
他のヴィジュアル系バンドのプロフィールなどを見たこことはないんですが、きっとこのバンドが飛び抜けて宇宙級であることに間違いはないでしょう。
さすがに細かい設定まではフィリピンの友達も知らなかったようで、英語に訳すたびに爆笑しておりました。
ちなみに彼らのコンセプトは
地球の平和を守る為、遥か遠い宇宙からやって来た5人の戦士達
だそうです。
やってることが宇宙級
散々プロフィールが宇宙級とか言ってきましたが、やっていることも宇宙級です。
記事のタイトルにも書きましたが、この宇宙戦隊NOIZ、実は海外ボランティアをしているみたいです。
ラジオがきっかけで歯ブラシ支援
始まりは2006年 フィリピンの貧困地では、歯ブラシは高価でなかなか買えず、子供たちが虫歯に困っているという話を聞いた戦隊。 隊員たちに呼びかけて、ライブ会場で歯ブラシを集め始めた。 そして、第一弾として隊員たちの愛がこもった、1万本以上の歯ブラシをフィリピンに送り届けた。
隊員=観客(ファン) だと思われるのですが、ファンから歯ブラシを寄付してもらうバンドなんて聞いたことないですよね。
もう少し調べてみると、
とあるラジオ番組に出演したことがきっかけだそうです。
最初は"地球の平和を守る"というコンセプトも設定だけのようなもので、特に意識はしていなかったようです。しかしながら活動を続けてファンから感謝されることが増えつつあったとき、とあるラジオ番組でフィリピンの貧困について次のような会話があったそうです。
貧しい家庭の子供たちは歯ブラシを買うお金が無いので、フィリピンの貧困区の子の間では子供の内に永久歯を抜かなくちゃならないくらい虫歯がひどいから、「宇宙戦隊として地球の平和を守っているのなら、子供達の歯の平和も守ってくれませんか?」みたいなことを番組で言われたんです。そこで「はい」って返事したのがきっかけなんですけど(笑)。
この後、次からライブの時に歯ブラシ持って来て欲しいとファンに頼んだところ、半年もかからずに1万2千本の歯ブラシが集まり、実際にフィリピンまで行き歯ブラシを無事に届けられたようです。
しかも驚くべきことに、一時的な売名行為なのかと思いきや、いまでもこのボランティアは続いているそうです。なんて素敵なバンドなんでしょう。
歯ブラシ以外の地球救出作戦
2011年にフィリピンのダバオで行われた地球救出大作戦の映像です。
さらに
2011年の東日本大震災時にボランティアに参加
2013年にフィリピンが死者1万人規模の台風の被害にあったとき、いち早くチャリティーコンサートを開き収益を全額寄付
物販Tシャツの売り上げをフィリピンの学校に通えない孤児たちをサポートするために寄付
年間の興行収入の何%かを奨学金として学校に行けない子供たちに渡す「NOIZ奨学生」制度の導入
など
なかなかにやってることが宇宙級です。
ヴィジュアル系バンドが海外ボランティアをしているだなんて、本当に驚きですよね。
フィリピンの有名アーティストの曲もカバーをしていたりと、さすが宇宙戦隊。
動画のコメント欄を見ると分かりますが、日本語ではない書き込みが非常に多いです。90%ぐらいを英語やタガログ語が占める動画も多いです。
素敵なバンドを紹介してくれた友達に感謝をしつつ、これからも宇宙戦隊NOIZ (UCHUSENTAI NOIZ)という素敵なグループには音楽活動を頑張っていただきたいですね。