フィリピンでの海外ボランティア(WWOOFなど)で必要となるビザまとめ
フィリピンへ渡るまで残り54日となりました。やっとVISAの呪縛から解放されたTakaです。ここ数日、WWOOFやWorkaway,HelpXの際に必要となるビザについて調べていましたが、なかなか欲しい情報が手に入らず困っていました。
しかしフィリピンの大使館に電話をし、またフィリピンの友人の助けを借りて、WWOOF等で必要となるビザについての情報を得ることができました!!いくら探しても明確な答えがネットで見つからなかったので、この情報はおそらく日本初公開になるのではと思っています。将来WWOOF等を考えている人の参考になればと思います。
結論から言いますと、金銭の授受が発生しないボランティアの場合でもSpecial Working Permit (以下 SWP)がないと違法就労となります。
[caption id="attachment_173" align="alignnone" width="640"] PublicDomainPictures / Pixabay[/caption]
[日本初公開]フィリピンでの海外ボランティア(WWOOFなど)で必要となるビザまとめ
以前に書いた記事では、フィリピン旅行時に必要なビザについてまとめました。
http://takamemo.com/philippines-travel-visa/
30日以内の滞在の場合は、帰りの航空券または別の国への航空券を持っていれば、ビザなしで入国をすることができます (おそらく厳密に言うと、入国の際に観光ビザが発行されるのだと思います。)
しかしながら、僕は観光だけをするためにフィリピンに行くわけではありません。それにずっと観光をして宿代や外食を続けていたら、結構お金もかかります。そこで以前友達から聞いたHelpXというサイトを使って、滞在費を安く抑えたいと思っていました。
HelpX等については上の記事で簡単に説明してあるので、そちらを参照してください。
さて、どうしてSWPが必要だという判断になったのか、実際に僕が確認をした順に説明をしていきたいと思います。
JICAのボランティアなら心配なし!
WWOOFやHelpXは海外ボランティアとして紹介されることも多いので、ボランティアのビザについてまずは調べてみました。
フィリピン大使館のホームページを見てみると、「ボランティア団体からボランティアとしてフィリピンを訪れる場合」という項目があります。この項目に書かれていることを要約すると以下のようになります。
外国人がボランティア用のビザを取得する要件
- JICA 独立行政法人 国際協力機構 等のフィリピンボランティア調整局に登録されている組織を通じてのボランティアであること
- フィリピンにある受け入れ先団体が、直接フィリピンボランティア調整局にボランティア受け入れの申請をすること
- その後フィリピン外務省で手続きが進み、許可が下り次第大使館でビザが発行可となる
フィリピンボランティア調整局のInternational programsを見る限り、ここに登録されているのは大きなボランティア団体のみのようです。なので、WWOOFやHelpXは該当しません。
それにJICA等のボランティアでしたら、ビザを取るサポート等をしてくれる方もいると思うので、心配することはないでしょう。
日本のフィリピン大使館に電話したが回答は得られず
さまざまインターネットで情報を探しましたが、明確な情報は見つかりませんでした。とくにフィリピンの情報はほとんどなかったです。英語で検索してみると、やはり僕と同じようにworkawayでどのようなビザが必要なのか危惧している人も結構いました。
一応、workawayのサイトには、
No, it is up to the volunteer to find out about any visa requirements depending on the country they are from and the country they are visiting. All volunteers must obtain the relevant visa (Working , Volunteering or otherwise) for the country they are traveling to.
国によってワーキングビザやボランティア用のビザなどにあたるものが必須である、というようなと書いてあります。ある日本人の方のサイトで、「workawayは金銭の受け渡しがないから観光ビザでOK!安く旅ができるよ!」というような記述が見受けられましたが、すべての国に当てはまることではないと思っています。ただ場所によっては、オーストラリアやカナダなど一部例外的に認められている国もあるそうです。
さてフィリピン大使館の答えとしては、「ボランティア団体に属しているものであれば決まった手順で(先ほど紹介したものです)、そうでないものに関しては直接フィリピン入国管理局に確認をしてください。我々はあくまで申請があったビザに対して審査を行い発行をするのであり、そのボランティアにおいてどのビザが必要かは判断し兼ねます。」というような回答をいただきました。
少し残念だったのは、対応してくださったお姉さんが少し怖かったのと、WWOOFやworkawayについて知らなかったことですね。
[caption id="attachment_174" align="alignnone" width="640"] Unsplash / Pixabay[/caption]
WWOOFでもWorkadayでもHelpXでもSWPが必要!
最終手段として、フィリピン人の友達に頼み入国管理局に電話をしてもらいました。最終的には地元のオフィスまで行ってくれたようで、本当に感謝しています。
そこで得た回答は以下のようなものでした。
「NGO(WWOOF)でも個人的な契約(HelpX,Workaway,知り合いのコネ)でも、Special working permitが必要。それを所持していないと違法。」だそうです。
しかしながらこのSWP、簡単に取ることはできません。SWP取得のために必要な書類リストを見せてもらいましたが、雇い主が割と多くの書類を用意する必要がありそうでした。それに加え、申請時に9000peso(約2万円)が必要となるそうです。フィリピンでのアルバイトの日当は1000円にも満たないので、かなりの額がかかります。
それに取れたとしても、期限は3ヶ月と決まっています。(3ヶ月の延長が可能で合計6ヶ月までは所持できるそうです。) それにこれはビザではなくて、あくまで特別労働許可証のようなものなので、同時にビザの更新も必要です。
正直一人のWWOOFerのために、このプロセスを踏んでいるとは思えません。しかしながら、上記のような海外ボランティアサイトではフィリピンでの受け入れ口が多数あります。
ということは...そういうことでしょうね。
もし摘発されてしまえば、不法就労として捕まってしまうと思います。海外旅ブロガーが増えてきている現状、またairbnd家主が特定され摘発される時代ということを考えると、いつかはブログ経由で不法就労が発覚し強制送還...ということもあり得るのではないでしょうか。
まとめ
フィリピンにおける労働の対価として家や食事をもらうボランティアをするには、Special Work Premitが必要。しかも取得するのに①受け入れ側にかなりの手間 ②9000peso(約2万円) がかかるため、一人のボランティアのためにここまでしてくれる受け入れ先は少ないと思われる。
他の国でのWWOOFを考えている方も、一度確認してみることをおすすめします。違法就労にならないように気をつけたいですね。
フィリピンのWWOOF情報についての情報が少ない理由がやっと分かった気がしました。ちなみに僕は友達のコネで働かせてもらう予定です。快くSWPの申請も引き受けてくれました。