たかぶろーど

フィリピンのダバオからお届け

ポケモンGOの配信がまだで悲しかったけど、その悲しみが一瞬で消え去った話

ポケモンGOは体の不自由なポケモンファンをがっかりさせているのでは...?

 

 

 

「家の中やベッドの上だけでも多くのポケモンを捕まえられると思っていた。優しい友達が携帯を一緒に持って行ってポケモンを捕まえてきてくれるけど、むしろ余計に辛い。」

 

原文

Pokémon Go’s release has been frustrating for Drago. At first she thought she’d be able to catch creatures without moving around by laying in bed and using the in-game “Incense” item. She managed to attract Pokémon to her bedroom, but was getting a lot of lower-level repeats and couldn’t re-up her items. It didn’t feel like she was really playing. When Drago’s roommates noticed her struggling to catch Pokémon, they offered to take her phone with them when they went Pokémon-hunting outside, allowing them to fill up the Pokédex for her. For Drago, that felt even worse than playing in bed.

 引用元: http://kotaku.com/pokemon-go-is-depressing-for-fans-with-physical-disabil-1783603654

 

 

ポケストップのある場所に車椅子では行きづらいことが多い。いろんな場所でポケモンを捕まえることもできない。だから僕のポケモンはジムで使えるほど強くないんだ。どれも大変だけどまだマシな方。でもタマゴを孵化させることは不可能に近い。ベッドから風呂場に行くのも大変な日があるくらいで、10kmも歩かないと孵化できないだなんて...」

 

原文

“A lot of the PokéStops I’ve seen are tucked away on running trails, or places that aren’t handicapped-accessible,” Feldman told me. “Because of that, I can’t really go to as many PokéStops. I can’t go find new Pokémon in different places so well. And because of that, none of my Pokémon are powerful enough to get any use out of the gyms. Everything is much much harder, but still doable. The hardest part is hatching eggs. For me, walking from my bed to my bathroom can be a challenge on some days. So the idea of walking 10 km to hatch an egg...it seems like a nearly unclimbable mountain.”

引用元: http://kotaku.com/pokemon-go-is-depressing-for-fans-with-physical-disabil-1783603654

 

引用元の記事

kotaku.com

「車椅子の方がポケモンをテレビの画面でプレイしていて、その画面から飛び出るポケモンと人」の絵が印象的です。

 

ポケモンGOが世界中で大ブームとなり、「昨日7/15 10:00に日本でもリリースされるのでは」と大きな噂になっておりました。正直僕も期待しておりました。ちょうど前日は海がある街で一泊していたので、水タイプのポケモンを捕まえてから家帰ろうと思っていました。

 

しかし友達がシェアしてくれた上の記事を見て、その悲しさは消え失せました。日本ではあと数日、もしくは数週間でポケモンGOが配信されると思います。ありがたいことに僕は健康なので、ポケモンを捕まえるために街を歩き回ることができます。

 

その一方で、身体が不自由な方たちは「ポケモンGOがリリースされても楽しむことができない」という事実を知りました。

 

多くの人がポケモンGOを心待ちにしており、今ではかなり多くの人が楽しんでいます。これから配信される国が増えることによって、より多くの人が現実世界でポケモンを捕まえて楽しむことでしょう。おそらく僕もその一員になると思います。しかし多くの人がポケモンGOを十分に楽しむことができず、ショックを受けていることもたしかです。

 

例えば人気ゲームであるスプラトゥーンでは、色覚サポートというものが実装されているらしく、色覚異常をもつ方もプレイしやすくなっているようです。(実際の体験談等を見たわけではないので、どの程度プレイしやすいのかは不明です。)

『スプラトゥーン』は色覚サポートを実装…デモ版の説明書から判明 | インサイド

 

ゲームに限らず、すべての人が平等に楽しめるものを作るというのは非常に難しいことであると思います。

 

海外で発売が見送られる日本のゲーム(【海外ゲーマーの声】『DOA Xtreme 3』欧米発売見送り―ゲームと社会巡る「正義」とは | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト)もあれば

 

日本で発売が見送られる海外のゲーム(「Gears of War 4」、日本発売見送りが決定 - GAME Watch)もあります。

 

 フェミニズムの問題や各国の倫理観の問題。そして今回のアクセシビリティの問題。

 

*アクセシビリティ

近づきやすさやアクセスのしやすさのことであり、利用しやすさ、交通の便などの意味を含む。現代では、広い種類の利用者が製品や建物、サービスなどを支障なく利用できる度合いを指していることが多い。

引用元: アクセシビリティ - Wikipedia

 

こういったことを考えているうちに、ポケモンGOのリリースが遅れたという悲しみが消え去ってしまったという話でした。

 

 以前書いた「スマホを持っていない子供がポケモンGOで仲間はずれになる」という部分も、アクセシビリティの話でしたね。

www.takabroad.com

 

アクセシビリティや平等性など、 これを機に深く考えてみようと思います。